寛容さと正確さを都合よく併せ持つ日本
- 平井 麻桃花
2月11日は建国記念日です。
もともとは、日本の初代天皇・神武天皇が即位したとされる日ですが、
日本という国を愛する心を養うために、採用された祭日のようです。
最近SNSでは日本にきた外国人が、日本ならでは文化や風習、
暮らし方をびっくりしたり、賞賛したり、
食べ物やマンガなどのカルチャーで大喜びしたりしているのをよく見かけます。
その中でも、日本に暮らしてよかったな~と思うのは、安全!というところでしょうか?
治安がいいというのはもちろんのこと、電車が時刻表通りに来たり、
宅配便がちゃんと不在でもまた届けてくれたり、
今までは当たり前だと思っていたことが、外国では違うんだということを知って、
日本以外では暮らせないわ~と思ってしまいます。
ほかにも、日本に暮らしてよかったということは、いろいろありますが、
昨年のドラマで「全領域異常解決室」というのをご覧になった方はいらっしゃいますか?
日本神話をモチーフにした話で、神様の魂が生まれ変わりながら、
綿々と人間として生き続いていて、なおかつ人間のことを憎み(?)ながらも、
永遠に守り続ける運命をもっている神々が引き起こす事件を解決していく話です。
私はこのドラマにドはまりして、ドラマがおわってからも、
日本神話ってどんな話だったっけ?と、本を買って調べたりしました。
そこで、目にしたのは、うちの氏神様である香椎神宮のことでした。
英雄ヤマトタケルの子、仲哀天皇は、強く美しい神功皇后と夫婦になりますが、
ある日、仲哀天皇は、神の怒りに触れ亡くなってしまいます。
そのあと、妻である神功皇后が香椎に祠をたてて、
その息子である応神天皇は武芸にすぐれ、日本文化の基礎を築いたこの天皇は、
いつしか八幡神と呼ばれ、全国の八幡宮という神社の神さまになります。
日本は八百万(やおよろず)の神様がいらっしゃるそうですが、
なんだかドラマチックなうえに人間くさいというか、
それもありなんだなという、ある意味寛容さを感じます。
電車や宅配便の正確さとうらはらに、日本神話だけでなく、
キリスト教も仏教もいろんな神様や世界各地のイベントや料理、
文化など何でも広く都合よく受け入れていますよね?
世知辛いことも多いですけど、まだまだこの寛容さと正確さを都合よく併せ持つ
日本という国の文化が、暮らしててラクなところじゃないかな~と思います。