進むべき道を見極める岐路
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こんにちは!パワーハウスの只松です。
今月のブログテーマは、私の好きな本!紹介ということで、
思い出した1冊。
それは、ドストエフスキーの「地下室の手記」です。
20代の頃、日本純文学の芥川や太宰の作品を読んでいると
よく出てくるので知ったロシアの小説家、思想家。
この作品は、ドストエフスキーの中では比較的短編で、
テーマを絞った内容で、これまでの私の価値観や五感を震撼させた作品のひとつです。
深く人間の内部を洗い出し、合理性と理想の果てにたどり着くひとつの終着駅ではないだろうか。
主人公は、独善的ではあるが、地下室の中で、人間の本性をどこまでも洞察・追求し、
支離滅裂ながらも社会とそこで生きる人々の本質の扉をこじ開けた名作です。
又自意識過剰な自分と重なるところ多く、まるで鏡を見てるようなシーンもあった。
世界は、今でもどこかで戦争が常に続いている現実。
我が国は戦後70年が経ち、平和な世の中と日本が持続する道はどうだろうか?
知っておくべき事がこの本から読み取る事ができる。
ひとつだけ例を挙げれば、
それは、全世界の誰もが、戦争の無い平和な世の中が一番とは思っていないことを知ること。
又、私たち平和を望む日本人はある意味においては、恵まれていると言う事もできる。
しかし、真実の歴史を直視し、これからの進むべき道を見極める岐路に立っていることは
少なくとも私たちは気づいているはずだ。