春の足音ももうすぐそこまで来ている事に気付かされるこの頃ですが、コロナ禍の中で季節の変わり目に従い早く収束する事を願うばかりです。

新年度を迎えるに当り、気分転換して心地よい春の営みを満喫し、未来の糧となるように自分自身言い聞かせているこの頃です。

気分転換といえば生活スタイルに直結するところが大きいかと思いますが、それは住宅リフォームをすることでも可能となります。

例えば安価にリフォームをして気分転換を願うならば、室内の壁紙、クロスの張り替えで十分かと思います。

クロスはもともと将来張り替えを予測したものですので、ある時期が来たら張り替えを検討すべきですが、リフォーム工事と新築工事では、クロスを張る下地の精度が一般的には違うのが殆どですので、その違いを理解して多種多様なクロスの中からベストを選ぶのが良いかと思います。

先程下地の違いと言いましたが、クロス工事ではその下地はプラスターボードが主流ですが、リフォーム工事では張り替えのクロスを剥がして、プラスターボードはそのままで張り替えるのが普通ですので、プラスターボードの傷み具合では、新しくしたクロスに影響が出る可能性があります。

その際の新規のクロスは、なるべく厚手を選んだほうが無難なようです。

またマンション等のコンクリート躯体に直接クロスを張る直張り工法は、特に注意が必要です。

北側の部屋などは寒暖の差が年中通して大きいですので、結露を起こしやすく、後々クロスにカビが発生したり、クロス自体が剥がれたりと悪影響を及ぼします。

こうなるとクロス自体の寿命も短縮されますし、建物本体にも影響します。

結露を防ぐにはまず換気が必要です。

換気が十分でない部屋の場合は、換気のための工夫が必要です。

それからコンクリート壁等に直張りの場合は、プラスターボードを上張りして、中に空気層を設けることにより断熱効果が発生し、コンクリート壁からの温度差を無くすことで結露を防ぐ事が可能です。

いずれにせよ、リフォーム工事では建物診断を先に専門家にお願いすることをお勧めいたします。

設計施工監理部　　本田

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