リフォームと建て替えのどちらが良い?それぞれを比較解説します!
- マメ知識
築年数が古い家の場合、リフォームするか建て替えるか悩まれる方も多いと思います。
リフォームと建て替えそれぞれにメリット、デメリットがあるため、ご自宅のケースと比較して検討する必要があります。
そこで今回は、リフォームと建て替えを複数の軸で比較していきます。
□リフォームと建て替えを2つの軸で比較!
リフォームか建て替えかを考える際、「いま必要な費用」だけでなく「将来必要な費用」も合わせて考える必要があります。
この、「将来必要な費用」を考えるために、「築年数」と「あと何年住むのか」の2つの軸でどちらが得なのか比較していきましょう。
*築年数40年以上の家の場合
2021年時点で築年数40年以上経っている家は、基本的に建て替えをする方がお得であることが多いです。
1981年に建築基準法が改正されており、それ以前に建てられた家は「新耐震基準」を満たしていません。
そのため、住み続けるとなると大規模な耐震補強工事をして、新耐震基準を満たすレベルまで耐震性を上げる必要があります。
また、柱や梁、基礎など、建物を支える構造部分が老化・腐敗している可能性が高いです。
耐震工事や構造部分の修繕を行うと、費用が膨大になりますので、建て替えの方がお得な可能性があるのです。
ただし、いままで住んできた間に、部分的なリフォームや外壁塗装など、メンテナンスをこまめに行ってきた家であれば、リフォームの方がお得になることがあります。
そこでもうひとつの軸である「あと何年住むのか」を考えます。
あと30年も住まないのであれば、リフォームの方がお得かもしれません。
一方、あと30年以上住む予定であれば、建て替えをした方が安心です。
*築年数40年以下の家の場合
1981年以降に建てられた家であれば、すべて「新耐震基準」を満たしています。
すぐにリフォームをして、その後も定期的にメンテナンスを続けていけば、安全に長く住み続けられるでしょう。
もちろんこれまでの間にどれだけメンテナンスをしてきたかによって、建物の状態は変わってきます。
建物の状態がとても悪く、構造部分からスケルトンリフォームが必要な場合は、費用が高くなってしまいます。
また、「あと何年住むのか」の軸で考えると、あと50年近く住み続けるのであれば、建て替えがいいかもしれません。
例えば、いま40歳であと50年住み続けるということは、90歳前後にまた建て替えが必要なタイミングがきてしまうからです。
□リフォーム、建て替え、それぞれのメリットとデメリット
*リフォームのメリット・デメリット
リフォームの何よりのメリットは、住み慣れた家のまま改善補修できることです。
また、建て替えと比べて工期も短いため、仮に、仮住まいに住まなくてはならない場合も期間が短く精神的ストレスは少なく済みます。
そして、リフォーム工事には減税制度が適用されることがあります。
耐震性を高めたり、バリアフリー住宅にしたりといった性能アップのリフォームは、条件次第では税金が控除されます。
一方、家の劣化や腐敗が著しい場合は、費用が高くつくことがあります。
シロアリや雨漏りの被害があると改修工事が必要ですし、耐震性が低いと補強工事が必要です。
また、建て替えとは違い、間取りを完全自由に変更するリフォームはできません。
構造体は残したままのため、実現できない間取りは存在します。
*建て替えのメリット・デメリット
建て替えの何よりのメリットは、全く新しい理想の間取りの家に住めることです。
ライフスタイルの変化などにより、以前の新築時とは理想とする家は大きく異なっている方が多いでしょう。
いまとこれからを踏まえた、理想の間取りや内装にできるのは魅力です。
一方、新築時同様の手間とコストがかかってきます。
まだまだ使える建材や設備もすべて解体することになるため、すべて一から考え直さなくてはなりません。
家の完成までに時間もかかるため、仮住まい生活は、平均半年程になります。
□まとめ
今回は、さまざまな観点からリフォームと建て替えを比較してきました。
築年数、これから住む年数、メリット、デメリットを踏まえて、自分のケースにあった選択をしてください。
弊社では、福岡市を中心にさまざまなリフォームを承っております。
リフォームか建て替えかお悩みの方にも、状況をヒアリングさせていただいた上でアドバイスさせていただきます。
お気軽にご相談ください。