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マンションリノベーションならではの施工や工夫

  • 藤田 雄也
  • 現場レポート

毎日暑くてどんどん体力を奪われバテ気味の私ですが、皆様はどのような暑さ対策をされていますでしょうか?

今の職人さんたちの大半は、空調服と言って小さなファンの付いた作業着で、洋服の内側に風を取り込みながら作業しています。

最近はレジャーなどで使用される事もあるので、ご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

 

今回ご紹介するリノベーション工事は築39年のマンションの改修工事です。

まずは解体工事を行っていきます。

 

 

和室から洋室に代わるお部屋もあるため、畳も処分していきます。

いろいろなマンションがあるのですが、今回のご自宅は畳の下が直ぐコンクリートの躯体になっていました。

押し入れからクローゼットになるので押し入れも解体。

建具もすべて新しいものになる為、枠や壁も新しく入るドアの大きさで壊しました。

 

解体作業が終わると次は墨出しです。

墨出しとはどこに壁がくるかや、キッチンの位置など、図面に書いてある寸法で実際に床に線をひいていきます。

そこに配線や配管をしていくわけです。

 

電気配線はなるべく露出させないように、床下や天井裏・壁の中などを這わせていきます。

壁や床下を解体した後、墨出しで出した墨の位置に正確に配線を立ち上げます。

給排水設備工事も並行して配管作業します。

 

 

お風呂洗面台・洗濯パン・洗濯水栓・トイレ・キッチンすべてを取り換えます。

キッチンは壁付キッチンからカウンターキッチンになる為、場所が移動しますが、今回のマンションは床下が5センチしかありませんでした、、、

排水を流すためには勾配をつけなければいけません。

配管の太さにもよりますが、1メートルで2センチ下げるのが標準施工です。

なので、今回はキッチンの横の壁沿いに配管して、新しい壁を作って隠すという工法をとりました。

設備壁又はパイプスペースと言ったりします。

新しくなるキッチンには、食洗器も新たに設置するので、専用回線や排水管も増設しました。

 

 

配管が終わると大工さんが乗り込んできます。

今回はフローリングは張り替えます。床も解体したのですが、マンションには遮音規定と言うものがある物件が多いです。

下の階に足音や物を落とした時の音がしないようにしなければなりません。

マンションによって規定の数値は違うのですが、数値を満たす施工が必要です。

今回は遮音支持脚と言う足にゴムの付いた束を使って、その上に24ミリの合板を敷いてその上に12ミリのフローリングを貼っていきます。

廊下の部分だけ何故かコンクリートが上がっていたのですが、高さを揃えるため遮音マット(専用ゴムマット)を敷いて施工しました。

 

壁になる所に柱を建てていきます。

キッチンの横のパイプスペースもただ壁を作るだけではなく、ニッチ収納もつくり有効活用します。

ダウンライトで照明を統一したいとのご要望でしたので、天井裏に10㎝以上(7㎝でよい物もあります)のスペースが必要で、新しく天井も作りました。

物がなるべく外に出ていない状態にしたいとのことで、収納も多く作りその中に稼働棚も多めに設置しました。

 

 

柱を建てて、ボードを貼って、間仕切り壁や扉を作っていきます。

 

ある程度大工さんの工事が終わると、電気工事で壁に穴をあけて配線をとりだす作業があります。

大工さんの作業工期内に、お風呂の組み立てを行います。

そのあとにお風呂のドアに合わせて、壁を作ります。

大工工事・配線工事が終わると、次は内装クロス工事に入ります。

解体せずに残った壁は以前の壁紙が残っていますので、一度剥がします。

 

 

綺麗にはがれず、下紙が残ってしまったところなどには、凹凸をなくすためパテをうってケレンし表面を平滑に処理します。

その後壁紙を貼っていきます。

リフォーム推奨品といって、少し厚手の壁紙を私たちはお勧めしています。

パテで平滑にはするんですが、薄い壁紙だとどうしても少しの不陸でも浮き出てしまう事があります。

お打ち合わせで決定している色々な壁紙の貼り分け通りに施工していきます。

 

クロス職人さんの中には床に貼るフロアタイル施工も出来る職人さんもいます。

玄関タイルの上にフロアタイルを貼ってキレイにしました。

クロス工事が終わるとキッチンの組み立てに入ります。

キッチンやお風呂は、各メーカーさんの組み立て施工職人さんの責任施工になります。

 

 

組立終わるとその後仕上げに入ります。

給排水の接続や電気接続・コンセントやスイッチプレートの取付。

トイレ・洗面台の取付などをやっていきます。

大型工事では最後に美装屋さんに掃除依頼することが多いです。

工事中に出た木くずやほこり・窓やサッシの汚れなどを綺麗にしていただきます。

今回の物件は完成見学会3日を催させて頂きました。

 

 

 

レンタル家具でレイアウトしお客様に来ていただきました。

もちろん家具の搬出後に再美装を入れさせて頂き、お引き渡しいたしました。

施工管理ではお引き渡しの際、お客様とお会いする機会は少ないですが、営業担当者からご満足いただけたとの言葉を聞いた時に、やっと一つの物件が完成したと達成感があります。

中古物件探しからの改修工事まで、ワンストップサービスでご提案させて頂いてますので、ご相談など是非お電話ください。

 

 

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藤田 雄也
藤田 雄也
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