マンションの大規模リノベーション工事は、最近になって増えてきていると感じております。

マンションを終の住処とする考え方が多くなり、なおかつ、築年数が経過しているマンションが増えていることが、マンションのリノベーション工事が増えている理由ではないかと思います。

 

 

マンションで大規模リノベーション工事をするメリットは、選べる範囲が広いことです。

ここでいう「選べる範囲」というのは場所のことで、一軒家と比べてマンションは、もちろん空き部屋があるかはわかりませんが、

比較的自分の好きな場所に住みやすいのが、利点だと思います。

 

デメリットとしては、マンションの規約次第ではリノベーションの範囲に制限がかかることや、選べる材料が制限されること、

外壁や共有仮設配管など工事で扱えない箇所があり、その部分が劣化したとき、被害を受ける可能性があるということです。

 

すこしネガティブのことをいいましたが、それでも自分好みの場所に住めるのは、かなりおおきなポイントだと私は思います。

今回はそんなマンションのリノベーション工事をされたお客様の事例をご紹介いたします。

 

 

今回は、もともと住んでいるご自宅マンションの大規模リノベーション工事でした。

 

 

写真で見て、もしかしたらピンと来ているお客様もいると思いますが、今回の工事はほぼフルスケルトンです。

細かい間取りの変更がいくつかあります。

 

そしてこれもピンとくる人がいると思いますが、マンションのリノベーションの難所ポイントの一つ、梁がみえているのがわかりますか？

この梁とはマンションに住むうえで一生の付き合いになりますので、マンション大規模リノベーションではこの梁をどうするかが、ポイントの一つになります。

 

 

マンションになると、配管、配線の納める箇所が限られるので、キッチンを設置する位置や、工事規模によってはコンセントの位置なども制限されます。

そして何より、一軒家と違って床下の点検口が存在しないので、後から床下に入って配管変更ができないので注意が必要です。

どうしてもしたい場合は、床を貼ってしまっていたら、一度床を壊す必要があります。

 

 

この写真にも、マンション工事の難所ポイント一つがあります。

それは躯体壁です。

マンションには、普通の壁とは別にマンションの構造躯体の壁が存在します。

その壁は、施工時ならともかく、一度完成してしまったら、やり替えることがほとんど不可能になります。

その躯体面のコンセントをどうしても位置を変えたいという場合は、ふかし壁を作ってしまい、その壁のなかで配線をすれば問題ないです。

躯体面などを利用すれば、今回のようにある程度すっきり納めることができます。

 

 

この写真も、マンション大規模リノベーション工事の難所の１つであります。

マンションには遮音規定と呼ばれる、下の階に影響を与えにくいように遮音性能のある材料を、使わなければいけないケースが非常に多いです。

その方法もマンションによって規定が違うので要確認です！！

今回は置床施工と呼ばれる工法で、それをクリアしました。

 

 

新しい壁の下組です。

これはメリットになりますが、マンションは躯体と梁によって部屋の構造をもたせているので、

一般住宅の大規模リノベーション工事のお悩みポイントである、柱がないです。

なので、柱を気にしない大きな間取り変更が可能なのです。

使っている木材はＬＶＬと呼ばれるマンションによく用いられる木材です。

 

 

大工さんが下組を終わらせた状態でないと、細かい一の配管や配線が通せません。

位置も間違ってしまえば大ごとなので、設備図面を確認して取り付けていただきます。

 

意外と忘れやすいのが給排水の立ち上げ方　床ＯＲ壁の給排水の確認は大事ですね。

 

 

どの現場でも壁を貼り始めたら、新しい間取りが見えてきますので、完成も近づいてきたなーと思い始めるのも、この時期になります。

夕日で写真がいい雰囲気をしていると思うのは僕だけですかね？(笑)

 

 

大工工事も残すところ、細かい部分や建具の取り付けのみとなりました！！

皆様も仕上がりが気になり始めたころでしょう！

 

 

 

大規模リノベーション工事をされるお客様の8割が、一番こだわるキッチンからご紹介いたします。

冒頭にご紹介した躯体壁のふかし壁、それをコンパネで施工することで、固定棚を自由な位置に取り付けることができております。

キッチンのいいアクセントになりますね！

天井もダウンライトをつけるためのふかし天井施工です。

これも一見マイナスに思えますが、やり方次第でアクセントになります。

 

 

マンションの梁はどうやっても残るもの、それならいかにオシャレに、上手く利用するか。

今回はライディングレールを長めにつけ、照明で自由に遊べるようにしました。

 

梁は部屋の内装などを上手く利用すれば、部屋のアクセントになります。

もちろん、その部分だけ天井高が下がってしまうのはどうしようもないですが、マイナスだけじゃない使い方ができれば、それは大規模リノベーション工事の一押しポイントと言えるでしょう！！

 

 

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