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工事をしたら終わりではなく家の主治医として見守る

  • 藤田 雄也
  • 現場レポート

2023年もはじまりました。

どのような年越し・お正月をお過ごしでしょうか?

私は完全に食って、飲んで、寝るの繰り返しです。

 

私はパワーハウスの施工管理という部署で、

大型リノベーションの工事担当をさせて頂いております。

前回もそうでしたが、今回もマンションリノベーションのご紹介です。

ご紹介というか、工事の流れをご説明いたします。

 

お客様・設計・営業でプランを練り、決まった図面を元に工事を進めていきます。

まずは解体から始まります。

今回の工事は水回り(お風呂・キッチン)が大きく動くので、

動く部分の床を剥ぐ必要がありました。

 

 

間取り的にはそんなに動いてないように感じるんですが、

マンションのフローリングの下は、多くて20㎝くらいしか空間がありません。

しかも上下階と繋がっている排水の竪管は、動かすことが出来ない為、

竪管から離れすぎると勾配をとるために床を上げるか、

壁を作って、中に隠すといった事をする必要があります。

 

 

畳も撤去してLDKを広くします。

マンションの解体工事は搬出に時間がかかる為、工程も一日ほど多く組みます。

 

 

解体が終わると電気配線や配管移設作業を行います。

間取りが変わる為、部屋の天井の中心に照明が来る位置に配線したり、

コンセントやスイッチの増設移設、ダウンライトに交換するための配線、お風呂キッチンが吸排気の移設。

そしてエアコンがない部屋にエアコンを取り付けるため、

壁を這わせて、冷媒管と排水の新規取付を行いました。

露出している管は大工さんに梁を作ってもらって隠します。

 

 

 

給排水管・電気の逃げが終わると、大工さんが入ります。

レーザーを使って壁が立つ位置や、ドアの位置などの印をつける墨出し作業から始めます。

そこに柱を建てていきます。

 

ちょっと余談ですが、皆さん壁の厚さって知ってますか?

一般的に木造住宅は105㎜の柱に12.5㎜の石膏ボードを両面に貼り、

130㎜厚の壁に仕上げていきます。

 

一方マンションは室内空間が限られているため、なるべく薄くしたいので、

45㎜の柱に9.5㎜の石膏ボードを貼り、64㎜で仕上げる事が多いです。

 

壁厚の測り方は建具枠の厚みを測り、

そこから両面の壁から枠がはみ出している(チリと言います)ミリ数を引いてあげると、壁厚が出ます。

興味があれば測ってみてください。

 

たまにもっと薄い壁があったりします。

例えば、64㎜壁に引き込み戸を造作したりするところです。

そこは、柱無しの硬いランバーコアなどの特殊合板を使ったりします。

強度はあるのですが、壁の中に空間が無いため、

その壁にコンセントやスイッチは取り付けられません。

 

 

専門的というか細かい話で脱線しましたが、

細かい収まりを現場に合わせて、打ち合わせしながら進めていきます。

 

どんなに細かく図面を作成して工事に臨んでも、

解体してみないと分からない隠蔽部分からイレギュラーが発生したりします。

そこを打ち合わせながら修正していきます。

 

新規で壁を作る際、今後壁掛けテレビにするかもしれない壁には石膏ボード仕上げではなく、木下地を入れてさらにベニア仕上げで強度を持たせます。

 

 

最近はお客様がネットで購入されるタオル掛けや、ペーパーホルダーなどがあるのですが、

重かったり、形がイビツだったりするの、でそういう箇所にも下地を入れて補強します。

大工さんが柱を建てていく途中で、コンセントボックスやスイッチなどを、壁の中に仕込んで固定していきます。

ユニットバスも途中で組み立てます。そこから壁を作ります。

ユニットバスやキッチンの組み立ては、各メーカーさんの組立部隊がやります。

組み立てまでしていただいて、メーカー保証が出る形になります。

給排水の繋ぎこみは弊社の方で行います。

 

 

大工工事が終わると、内装クロス工事に入っていきます。

既存の壁は壁紙を剥がします。

剥がし終わると、不陸調整でパテをうっていきます。

何でも下処理が大切なんです。

私たちの提案で多いのは、壁一面だけ違う色にして施工することが多いです。

アクセントクロスですね。

 

 

場所によってがらりと雰囲気が変わるんです。

壁紙にはリフォーム推奨品という物があって、少し厚めの物があります。

段差や不陸が出にくいのでお勧めしてます。

キッチンや洗面所、トイレなど水回りの床は水に強く手入れしやすいクッションフロアやフロアタイルを使用します。

 

 

壁紙を貼り終えてから、キッチンの組み立てを行います。

コンセントプレートを取り付けたり、給排水の接続をして仕上げになって行きます。

 

 

最後はお掃除のプロにハウスクリーニングをしていただいて引き渡しになります。

 

 

 

 

 

 

最善の注意を払って施工していますが、

ハウスクリーニング後に、小傷などを見つけることがあります。

その時はリペア職人を呼んで、補修をしていただきます。

どこに傷があったの?という仕上げに、初めは驚きを隠せませんでした。

 

 

お引き渡しの際、私が立ち会うことはなかなかありませんが、

営業が笑顔で引き渡せましたとの報告を聞いた時、喜びを感じます。

 

 

パワーハウスは一度工事をしたらそこで終わりではなく、

今後のご自宅の主治医として、

小さな事でもご相談に乗れるような体制を作っています。

 

ご自宅のことでご相談やお困りごとがあれば一度お問い合わせください。

 

 

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この記事を書いたスタッフ

藤田 雄也
藤田 雄也
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