工事は何事も下処理が大切
- 藤田 雄也
- 現場レポート
こんにちは。
暑すぎて、現場でも事務所の中でも、
空調服(ファン付きの上着)を着たまま仕事をしています。
私は、施工管理という部署で、大型リノベーションの工事を担当させて頂きます。
まずは、リフォームとリノベーションの違いはご存じでしょうか?
リフォームは英語では「reform」と書き、日本語に訳すと改善・改良という意味があります。
老朽化した建築物を新築の性能に戻すという意味で使われる言葉です。
長期にわたって住居に住んでいると、家具や電化製品の設置跡や、経年劣化による設備の損傷、
水回りなどの損傷は避けられません。
リフォームはこのような老朽化した箇所を改修し、新築に近い状態に近づけることです。
一方、リノベーションは英語で「renovation」と書き、日本語に訳すと修復・刷新です。
おもに既存の建築物に改修を加え、価値を高めることを表します。
リノベーションは、中古物件を購入して、間取りや配管を工夫することで自分好みの家にしたり、
家族の増減などで、暮らしやすい住まいに作り替えたりしたい場合などに活用されます。
二つを比較すると、リノベーションのほうが工事の規模は大きくなります。
リフォームの主な例としては、壁紙(クロス)の貼り替え、キッチンやユニットバス設備の交換、
外壁の塗り替えなどです。
一方、リノベーションは間取りの変更、水道管や排水管の変更など大規模な改修が該当します。
まず、マンションリフォームで工事前にしなければならないのが、マンション申請です。
管理組合や管理会社へ工程表や仕様書の提出をしなければなりません。
基本的には工事の2週間前まで、
長いところでは1か月前には申請して、許可を得なければなりません。
申請が下りたら、工事前に他の部屋の住人様に工事前挨拶を行います。
それから共用部(玄関ホールや廊下・エレベーターなど)の養生を行い、
傷が入らないよう事前準備をします。
工事の流れに移ります。
まずは解体。
今回は3LDKから2LDKに、LDK横の和室をリビングとつなげる工事でした。
畳と押し入れを解体して、キッチンも解体しました。
解体が終わると、電気配線や配管移設作業を行います。
間取りが変わる為、部屋の天井の中心に照明が来る位置に配線したり、
・コンセントやスイッチの増設移設
・ダウンライトに交換するための配線
・お風呂キッチンが移設による吸排気の移設
マンションと戸建の違いといえば、天井裏と床下が狭いことです。
マンションはコンクリートに囲まれている箱の中に制限された空間で、
間取りや配管・配線をしていかなければいけません。
排水が下階に落ちていく竪管の位置は変えられないので、勾配を気にする必要もあります。
配管・配線工事が終わると、いよいよ大工工事に移ります。
もともと、畳があった場所にフローリングを貼る工事は、マンションによって工法が変わってきます。
マンションには遮音規定と言うものがあり、下の階に音が響かない工法で施工する必要があります。
今回は、遮音支持脚といって、脚にゴムがついている支持脚で、床の高さを揃えていきます。
今回のフローリングは、1、5ミリしかないPanasonicの「ウスイータ」という商品を採用しました。
薄い床材なので、既存の床に貼っても段差がわかりにくい材料です。
壁を作る位置に墨出しと言って、床に印をつけ柱を建てていきます。
柱が立つと、電気配線でコンセントやスイッチがつく位置に配線を持っていきます。
その後、フローリングを張ったり、壁にボードを貼っていきます。
壁に棚などが付くところには、石膏ボードではなく、
ベニヤを貼って、ビスが効く壁に仕上げていきます。
大工工事が終わると、内装クロス工事に入っていきます。
既存の壁は、壁紙を剥がします。
剥がし終わると、不陸調整でパテをうっていきます。
何でも、下処理が大切なんです。
私たちの提案で多いのは壁一面だけ違う色にして施工することが多いです。
アクセントクロスですね。
場所によって、がらりと雰囲気が変わるんです。
壁紙にはリフォーム推奨品という物があって、少し厚めの物があります。
段差や不陸が出にくいので、お勧めしてます。
壁紙を貼り終えてから、キッチンの組み立てを行います。
コンセントプレートを取り付けたり、給排水の接続をして、仕上げになって行きます。
元和室には、これまたPanasonicの「畳が丘」という商品を採用しました。
小上がりの畳空間ができ、中に収納スペースもある商品です。
最後は、お掃除のプロにハウスクリーニングをしていただいて、引き渡しになります。
大まかな工事の流れを説明いたしましたが、
もっと詳しく聞きたい方は、是非パワーハウスにお問い合わせください。
パワーハウスは、一回工事をしたらそれで終わりではなく、
何かお困りごとがあれば、相談に乗るお家の主治医を目指しています。
物件購入からリノベーションまでを一括して請け負えるのも、強みです。
些細なことでも、一度お電話でご相談ください。
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