外壁リフォームの利点とその考え方
- 本田 善郎
- リフォーム情報
今年も五月晴れの季節となりました。
季節としては一番過ごしやすい時期ではないでしょうか。
新年度からひと月、やっと今の環境に慣れ浸しんでいる方々も多いことと思います。
今や日本は空前絶後の大改革を幾多の経験、結果を踏まえてあらゆる分野での施行を近々を含め今後、節目節目で予定しています。
24年問題から25年問題それから30年問題へと、近々では働き方改革も大きな中心事となり既に実行している大企業、中小企業も多く見受けられます。
労働時間の短縮による生産性の向上と効率化の両軸をバランス良く維持管理出来る職場の体制の見直し、効率化に向けた新たな設備の導入等、色々な立場、環境で、それに見合った改革を早急に構築する事が今後の企業としての生き残り戦略であることは間違いありません。
労働者減少一つにしても、今に判明したことではありません。
今後の道筋は過去から導かれた事を確信するとき、今の思考が過去、現代、未来へとひとつのラインを歩んでいることは間違いありません。
それ故に未来は既に決定ではなく、今の思考の持ち方次第で常に変化していく言わば無数のタイムラインの中の一つをその都度自分自身が選んで進んでいる事を確信したときに、現在に至るまたこれからも全ての出来事は自分自身で選択したことである事を示唆してくれるでしょう。
さて今回は外壁のリフォームに関して、考えてみたいと思います。
戸建て住宅で外壁は、建物の主要構造の一部としてとらえられています。
それ故に外壁に大きなひび割れや、外壁継ぎ目の経年劣化によるシール割れや、
塗装自体の経年劣化による剝離、
チョーキング現象(壁面を指でこすると劣化した塗料が指に付いてくる)等がある場合は、
それぞれにおいて早い段階で原因を突き止め、その処置をする事が建物の耐久性を向上させ、
快適な住空間維持することとなります。
例えば大きなひび割れ0・3ミリ以上が確認できる場合は、
早めにシールで穴を埋めて再塗装、若しくは0・7ミリ以上のひび割れの場合は、
シールだけでは穴を塞ぎきれませんので、
Vカット等の処置をして、シール止めの上微弾性フィラーで下地処理をして、再塗装となります。
再塗装の場合も下塗り、中塗り、上塗りの塗装手順は変われません。
ここで以上の様な現象が外壁に見られた場合は、早めの対応をお勧め致します。
特に大きなひび割れがある場合は、下地までひび割れが到達している場合が殆どですので、
そのまま放置すると、そこから雨水等が外壁内部に入り込み、木部の構造部材を腐らせたり、
内壁の仕上げ材に染みやカビが発生する原因となりますので、補修費用も嵩む事となります。
ここで提案したいのが、外壁を再塗装する時、屋根材が塗装仕上げの場合は、
屋根壁同時の塗替え工事をお勧めします。
何故ならば外壁の塗替え工事、若しくは屋根塗替えの場合どちらも仮設足場を設置する事が必要となりますので、
同時に施工した方が予算を安く抑えられます。
おおよそ塗材のレベルにもよりますが、
サイクル的には外壁も屋根も同時期での塗替えの必要性を感じています。
また、外壁の塗替え工事に関しては自治体にもよりますが、補助金申請が出来る場合もありますので、
一度窓口かホームページ等で確認された方がよいでしょう。
繰り返しになりますが、外壁は主要構造部の一部となりますので、
目視で異変がある場合はためらわず、
専門の知識を有する施工会社等に現場調査依頼されることをお勧めします。
現場調査、施工見積りまではサービスで対応しているところが殆どですので、利用しない手はありません。
大体塗材の種類にもよりますが、
10年から20年が最初の塗装からの塗替え時期の目安であることも、
記憶にとどめていただければと存じます。