マンションリフォームの現場紹介
- 村田 拓也
- 現場レポート
お世話になります。パワーハウスの村田と申します。
先月自己紹介をさせていただきましたが、今回は実際の現場のことをお話しします。
本日は現在施工中のマンションのリフォーム工事をご紹介いたします。
現在、築30年の鉄筋コンクリート構造の改修工事を行っております。
4LDKを2LDKに間取り変更、別区画であったリビングとダイニングとキッチンを
1つの大きなLDKとしてまとめました。
このマンションは川沿いに建っており、
3階にあるこの部屋からは見晴らしのよい風景がLDKから一望できるようになります。
また、現在、居室は2部屋ではありますが、将来的には3部屋に仕切ることも可能です。
工事内容としましては、床は既存のフロアにフロアタイルという厚さ3mmの床材を重ね張り、
既存和室と水回りは床下地からやり替えです。
和室は既存が畳であり、水回りは配管勾配によりそれぞれ高さ調整が必要であったため、
下地からのやり替えとなりました。
壁は間取りがガラッと変わりますので、内部の間仕切り壁は全撤去しました。
天井は躯体にクロスが貼ってあったため、一部を除いてそのまま張り替え、一部は照明配線を行うため、
下地を組み現状より下げて、天井を作る計画です。
ユニットバス、システムキッチン、洗面化粧台、トイレの便器、給湯器等の住宅設備機器も全て新品に取り替えです。
ここからは工事の流れとなります。
まず工事着手にあたり、エントランス、エレベーター内部、
エレベーターから住戸までの共用部の養生を行います。
解体や造作時に大量の解体ごみや資材の搬入を行いますので、汚れや傷を防止するためです。
次に解体工事です。
今回は住宅設備機器やり替えのため、まずはキッチン、ユニットバス、洗面化粧台、
トイレの便器を外していきます。
それから内部の間仕切り壁を撤去していきます。
今回はプランを作るうえで全て撤去しましたが、残せる部分は残す場合もあります。
解体完了時の写真です。
1つの大空間となりました。
床にある溝のようなものは、元々壁のあった部分となります。
内部の間仕切り壁は床を先に作って壁を建てる場合と、
壁を先に建てて床を作っていくパターンがあります。
この現場は壁を先に建てていたため、床の溝をのぞくとスラブが見える状態でした。
また、元々和室だった部分は畳、断熱材を撤去すると右の写真のような状態になります。
ここからまずは床を作ると隠れてしまう、水道の給水、排水管の工事を行います。
水色の管は水が流れ、ピンク色の管はお湯が流れるように接続していきます。
太いグレーの管は排水管となっております。
マンションの排水は最終的に流し込む竪管が決まっているので、
そこに向かって接続していきます。
この際に重要なのが勾配をつけることであります。
勾配が緩いとつまりの原因となるので勾配を取ったうえで、次工程の床組みの作業に移ります。
勾配によって床の高さも変わってきますので、管の経路が長いとその分、床も上げなければならないということです。
水道の配管が終われば、次は床仕上げ材であるフロアタイルを貼るための床下地作りを行っていきます。
在来木造住宅であれば、床は束石、束、大引き、根太、合板という様々な部材を組んで、
床の下地を作っていきますが、マンションの場合は床下の空間が少ないです。
この現場はおよそ100㎜程度でした。
そのため、そのような場合にでも対応できる専用の支持脚にパーティクルボードという木板を設置し、
合板を貼っていきます。
また先ほどの間仕切り壁の溝も仕上げを行うのに支障があるため、合板にて埋めていきます。
これで床下地の出来上がりです。
ここから、壁、天井に石膏ボードを張るための下地を作成していきます。
マンションでは主にLVLという材料を使用し、壁や天井の下地を組んでいきます。
この作業で作った下地によって、仕上がりに大きな影響があります。
例えばこの下地が歪んでいたり、曲がっていたり、倒れていたりすると、
そのまま壁ができてしまいます。
そのため非常に重要で、時間のかかる工程の1つと言えます。
また、この時点で棚などの下地を仕込んでおく場合もあります。
壁、天井の下地ができれば、次は水道同様、壁天井を張ってしまうとできなくなる、
電気の配線作業です。
電気図を基に照明やコンセント、スイッチの位置を出し、電気の線をつなげていきます。
壁のコンセント、スイッチは壁の下地ができないと配線ができず、
照明の配線は天井が組んでないと配線ができません。
今回はダウンライト等の照明が増えていますので天井組を行い、一部天井を下げて配線スペースを確保しました。
というわけで時間になってしまいましたので、本日はここまでとなります。
というのも実際のところ未だ工事中であり、鋭意製作中です。
出来上がりは素晴らしいものになると思いますので、そのお披露目はまた次回におこないたいと思います。
お楽しみにお待ちください。
長い文章となりましたが、最後までお付き合いありがとうございました。
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