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夏のリフォーム現場

  • 村田 拓也
  • 現場レポート

お世話になっております。パワーハウスの村田と申します。

長い長い残暑を乗り越え、

精神的にも体力的にも厳しい日々が続いた夏が遠のきそうなこの頃。

今年はラニーニャ現象ということで猛暑、豪雨が多くありました。

急に秋のような涼しさが訪れ、皆様におかれましては、

体調管理に十分お気を付けください。

 

今回はそんな猛暑の中での現場について、ご紹介します。

暑い中での作業は、かなり大変なものになります。

暑くて集中力が低下する、汗等の不快感など過酷を極めます。

現場では空調服の使用やこまめな水分補給を促し、

また思い切って日中の暑さの厳しい時間帯は作業を止めて休むなど、

様々な対策をしながら、工事を進めてまいります。

 

本日ご紹介する現場は、戸建て住宅の改修工事です。

工事内容はキッチン、洗面化粧台、ユニットバスの取り替え工事。

キッチンと洗面所の内装工事、キッチン、洗面所の建具の交換となります。

 

 

まずは、既存で残す部分の養生を行っていきます。

今回、玄関~キッチン、洗面所に行くのに廊下を経由する必要がありましたので、

廊下の養生を行いました。

ただ、立派な和風の廊下でしたので、原則玄関からの行き来は行わず、

キッチンの掃き出しサッシを資材の搬入口や職人の出入り口としました。

廊下を通るのはキッチンから洗面にいく場合のみに限定し、

できるだけ既存残しの廊下を通らないようにしました。

 

続きまして、解体工事です。

今回はお施主様のご協力もあり、工事中は浴室、

キッチンは使用しなくてもよいとのことでしたので、同時に解体いたしました。

キッチンはキッチン本体と床を、洗面所は洗面化粧台本体と床を、

それぞれ解体しました。

 

 

 

まず今回、床の解体を行った理由の1つは、バリアフリー化です。

前述の通り、廊下を経由してキッチンと洗面所となっていましたので、

廊下、キッチン、洗面所の床をフラットにする工事を行いました。

床の高さを上げるまたは下げる為には、大引き、根太、根太掛けと呼ばれる床の下地材にて、

調整をしていきます。

今回は大引きという部材の側面に根太掛けという部材を打ち付けます。

この時に根太掛けの上端を大引きより上げることで、床全体を上げました。

この際に調整を行い、仕上がった際に水平な床となるように下地を組みます。

が、既存残しの建具などがあると注意が必要です。

今回は和室の敷居が該当するのですが、新しく水平に作った床と、

既存残し部分の取り合い部の差により、見え方が変わってしまったり、

開き戸が床に扉が擦ったりするようなことがあります。

なので、床を水平にする場合には既存残しとの取り合い部分をイメージして、

支障がないかをよく検討することが重要です。

 

 

 

この後、床を組んでいくのですが、この時に併せてキッチンの設置する部分に、

水道の給水、排水の配管工事を行います。

床をふさいでしまうと、配管工事がやりづらくなってしまうので、先に行います。

図面をもとに位置を出して、その部分に配管を仕込んでおきます。

その後、根太材を大引きに直行するように打ち、構造用合板を張り剛性を高めて、

フローリング材を張っていきます。

大引き→根太→フローリングはそれぞれ直行方向に組み、張っていくことが望ましいため、

大引きの方向でフロア方向が決まるのが基本です。

 

 

 

次に壁・天井の工事です。

壁天井はベニヤを上から貼り付け、クロスの下地としました。

キッチン部分は、キッチンパネルというボードを貼っていきます。

これにて一旦下地は終了です。

キッチンはこの後、システムキッチンを設置し、壁天井にクロスを張っていきます。

 

次に浴室ですが、浴室の解体を行いました。

部分的に撤去できない壁があったので、そこは残しました。

ユニットバスの入る寸法は確保し、解体は終了。

水道配管の後、土間を打ちます。

浴槽には大量の水が入り、相当な重さになるため、それなりの補強が必要となります。

その為、ユニットバスの下には土間を打ち強度を確保します。

 

数日養生の後、電気配線、ユニットバスの設置を行いました。

ユニットバスの設置後はサッシの枠を残し、

サッシを入れ替えるカバー工法という手法にて、サッシ交換を行いました。

 

カバー工法のメリットは、外壁を扱わずにサッシ交換をできる点です。

ユニットバス、サッシを設置したのち、洗面所のクロス、クッションフロアを張り、

洗面化粧台、洗濯パンを設置しました。

また、今回は給湯器をエコキュートに入れ替えました。

搬入通路が狭く、内部を通って搬入する方法も考えましたが、

4人がかりで外部より搬入しました。

最後に洗面所の入り口とLDKの入り口に制作建具を取り付け、完成美装を行い、工事完了となりました。

 

 

以上で今回の現場紹介を終わります。

今回はお客様のご協力もあり、メインである浴室キッチンを工事中は使用されず、

1度に工事できたことで、工期も短縮できました。

仕上がりもよくできたのではないかと思います。

廊下、LDK、洗面のバリアフリー化もできました。

 

ということで、今回は以上となります。

長文にお付き合いいただきありがとうございました。

 

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PROFILE

この記事を書いたスタッフ

村田 拓也
村田 拓也
ホスピタリティをもって頑張ります