実家をリフォームし二世帯住宅に
- 永田 諒士
- 現場レポート
寒さに凍えているパワーハウスの永田です。
新年あけましておめでとうございます。
今年もパワーハウスをよろしくお願いいたします。
私事にはなりますが、この度同じ部署に後輩ができました。
もちろん会社は毎年新入社員、中途社員さんは入社していただいておりますが、
同じ部署は初です。
そんな環境が変わりつつ、自分ももう若手ではなくなったと感じる今日この頃ですね(笑)
環境の変化はいろんな機会がありますが、
住まいの変化は、その中でもトップクラスに大きな変化だと思います。
新しく物件を購入してリフォームをされて住む方も、
今まで住んでいた住まいをリフォームして住みなおされるも、
思い出が詰まったご実家をリフォームされる方も、
大きな環境の変化に若干の不安と大きなワクワクを持ちながら、
完成を待たれているでしょう。
そして、本日ご紹介するのは、お母さまが住まわれているご実家をリフォームし、
二世帯で住まわれるご自宅のご紹介です。
工事計画
今回家の左側のリフォームになります。
二階と右側の和室はそのままです。
そして大事なことがお母さま寝泊まりされるので、
居住空間の確保が必須です。
今回息子様たちが住んでいるところで入浴されるとのことで、
トイレのみ確保、幸いと言っては何ですが、トイレが二か所あり、
どちらも工事計画には入っていますが、片方はトイレ内で工事が完結するものでしたので、
そこの工事を後回しにして、進めることに決定。
次に荷物の確認、今回そのままお使いになる衣装ダンス、食器棚、
冷蔵庫があるのでそれを扱わない部屋、最低限しか扱わない部屋に仮置き、
養生して保管という形で決定。
次に駐車場の確認、ご自宅の駐車場二台お借りできました。
材料置き場も確保できました。
事前準備が終わりましたので、いよいよ工事開始です!!
解体工事がスタートしました、今回は間取り変更、洋室から和室、
サッシの大幅な入れ替えがあります。
天井を壊して、小屋裏と呼ばれる屋根と天井の上の空間が見えてきます。
戸建てだと、そのご自宅を建てる際にどんな木材を使ってどんな建て方をしているか、
また、雨漏れはないかといった情報が目視で確認できます。
柱や梁が見えている雰囲気が好きで、これを生かしたい!!
と思われるお客様も中にはいらっしゃいます。
古民家風カフェや飲食店だと梁を見せているデザインもありますので、
それを見られていると、こんなデザインにしたいと言われる方も多いです。
実は私もこの天井を見るのが好きだったりします。
家を建てる時とリフォームをするときにしか見られないレアな光景であり、
特にリフォームだと、当時どのような感じで建てられていたのか、
過去に思いをはせる瞬間でもありますね。
特に建てた当初から住まわれている場合だと、
その当時のことを思い出して、お話しされることも多いので、
そういったお話を聞けるのもありがたいことです。
このご自宅は、土壁と呼ばれる昔ながらの建て方をされているご自宅です。
壁と外壁の間に土で強度を持たせている昔ながらの工法で、今現在はほとんど見かけません。
このご自宅の解体は、普通のご自宅と比べて廃材の量だったり、
解体のやり方だったりなどで、時間がかかります。
土壁のお写真です。
土壁と最初に言葉を聞いて、まったくイメージつかなかったですが、
初めて解体したところを見たときには、なかなか衝撃を受けました。
昔ながらの建築方法って、すごいなといまだに見るたびに思います。
サッシの入れ替えの為に外壁を壊しております。
もちろん雨仕舞の為に仮でベニヤでふさぎますが、
このようにしてみると、いかに基礎と柱が大事なのかわかりますね。
ご自宅の床を支える大引きと呼ばれる木材、
それに根太という木材を組み込んで、場合によってはそのまま、
そうでなければ構造用合板(通称コンパネ)を捨て貼りしてから、
フローリングを貼っているのがご自宅の床の作りです。
間取り変更やバリアフリーを伴う工事は、ここまで解体してから、
床のレベルを調整していきます。
もちろん解体してみて、状態が悪ければ大引きを補強したり、
やり替えたりします。
解体してからの状態の調査は大事なポイントです。
特に開けてびっくりが、リフォームにはつきものですので。
長くなりましたので、続きは次回にしたいと思います。
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