最近、大工さんを初め、技術の継承が問題視されますが…
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必要とされる技術は何とか残っているようです。
でも、材料となるとそうはいかないかもしれません。
木造であれば木材ですし、
近年ではだんだん以前ほど天然の材木で良質のものを入手するのは大変になってきています。
とはいえ、木造住宅の需要はそう易々とはなくなりませんので
新建材や新しい工法も生まれ新しい時代が到来してきているのかも知れません。
ところで、畳ですが、干したり、畳の表替えをしているのを
見る機会がとんと減っているように感じます。
実際、畳表のブランド備後表がかなり希少になってきているようです。
イグサは熊本も名産なので当然たたみがなくなったりはしませんが、
江戸城にも献上された、
広島県東部の備後地方の畳表が以前ほど流通しなくなって来ています。
どうも畳表の需要と、イグサの生産と、
職人さんのバランスが上手くいかなくなっているようです。
気になるのはイグサの生産です。
生産は継続していかないと当然いけませんが、
当然、生産者も生活が難しくなれば仕事を見直さなければなりませんし、
一度やめてしまえばそう簡単には生産を再開できません。
品質のよい表を作るには品質のよいイグサが当然必要ですが
そのイグサの確保が出来なくなってきてしまいます。
結果、生産数も減り、金額が上がり、さらに需要が減る、なんか寂しい循環です。
需要が無くなれば当然どの産業でも一緒ですが、
畳はなんとなく個人的に残ってほしいので、
もし、今の畳の表が痛んで来たら、じゅうたん等で覆ったりせず、
じゅうたんの購入費で畳の表替えをしようと思います。
もし、皆さんも同じように思っていただければ幸いです。
新しい畳の香りはとてもいいものですよ。
大塚
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