塗装について
- マメ知識
皆さんこんにちは
今回は塗装についてお話をさせていただきます。
その中でも塗装工事の主役である塗料について
お話をさせていただきます。
皆さんは塗料にも顔料と染料があるのはご存知でしょうか。
聞いたことがある~というかたもいらっしゃるかもしれません。
顔料は水や油に溶けきらず
「絵の具をに塗りつける」といった
素材の表面にとどまらせる方法で着色します。
染料は水や油、アルコールなどに溶ける性質があり、
粒子を持たない物質で液体全体に色がついています。
顔料のように色を塗るのではなく素材の中に浸透し発色します。
そんな特徴がある染料と顔料ですが、
建築の世界でも素材によって使い分けを行います。
たとえば木材の木目を生かしながら塗装を行う場合は染料を使用します。
顔料を塗ってしまうとマット調になってしまい
せっかくの木材の持ち味が生かせなくなってしまします。
逆に顔料を使用する場合は素材自体を塗りつぶす場合に使用します。
そんな染料と顔料ですが、
日本から古くから仕様されている顔料をご存じでしょうか。
「べんがら」という顔料です。
「弁柄」とも「紅殻」ともいいますが、
特に京都建築で多く仕様されていて、
酸化鉄を主成分とする赤色顔料のことです。
インドのベンガル地方で産出されたためこう呼ばれるようになりました。
ベンガラには防腐・防虫効果があるとされ、
木材の塗料として重宝されました。
現代では天然塗料としても注目されています。
写真を見て頂くと分かると思いますが、
千と千尋の神隠しに出てくる建物のような赤い色合いが特徴です。
日本古来の塗料を使用してみるのもありですね。
施工事例はこちら↓