長い年月を経て受け継がれたもの
- マメ知識
このところ地震も多いし、耐震ということで少し気になりました。
そして、耐震といえば法隆寺の五重の塔をもとに
スカイツリーも作られたという話も聞いたことがあります。
少し調べてみました。
五重の塔の中心には、「心柱」と呼ばれる大きな柱が一本通っています。
五重の塔を立てる場合、各重ごとに軸部を組み上げ
それを重ねるように組み上げるそうです。
木材を組んで接合していくことによって、
地震があっても揺れを吸収します。
そして、心柱と他の木材は互いに別方向に揺れて、
それぞれの揺れが吸収されていくそうです。
まさに、現代の免震構造です。
しかしながら、実際には未だにちゃんとは解明されていないそうです。
ただ、実際に塔は今もそこに建っています。日本の最古の木造建築物。
古代の人々の知恵が集結して
千三百年あまりの時を過ごせる塔を建てたのです。
やっぱり、長い年月を経て受け継がれたもの、「匠の技」です。
いろんな人の思いがそこにあるのだろうと思うと、
なんだかとても特別なものに思えて、不思議な感じがします。
自分がこういう国宝などの古いものに惹かれるのも、
古の人々の「魂」を感じるからだと思います。
「神」は細部に宿る(God is in the details.)
深谷