F係長の建築日誌003「導線」
- F係長の建築日誌
今日は設計の一つの要素「導線」についてお話しをしようかと思います。
生活導線を考えるとき、
間取りや家具の配置はとても大切です。
例えば、キッチンではコンロ(IH)、冷蔵庫、シンクの位置関係、
内部廻りでしたら、水廻りの位置関係、
外部廻りでしたら、道路や駐車場から玄関までのアプローチや目線誘導。
ありとあらゆる場面において、人が生活する上で直面している動く道筋が導線です。
逆に言うと違和感がない、気にならないのが良い導線になります。
良い導線とはクライアントにとって2パターンぐらいしかありません。
ハウスメーカーでたくさんの間取りプランが出てくるのは眉唾物です。
ヒアリングができてない可能性があります。
ご注意を。(弊社ではヒアリングに時間をかけます。)
私見ですが、生活導線にとっては回遊性が重要だと思います。
「どちらからでも行ける」が間取りに柔軟性を持たせ、生活を豊かにします。
例えば、キッチンは3点(コンロ・冷蔵庫・シンク)を線で結んで
三角形の形がきれいであると、良い導線だといわれています。
直角三角形でも大丈夫ですよ。
皆さんのお宅はどうですか?
三角形がつぶれていませんか?
一直線になっていませんか?
余談ですが、小売業界や流通業界では導線は常に考えられ、極められています。
デパートの催事場は何故最上階なのか?
コンビニの店内のレイアウトはどの会社も一緒です。
導線によって、ついついお買い物をしてしまっているかも?
導線は業績に直結し、
良い生活導線線は日々の暮らしに直結します。
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