この記事の目次
1.キッチンリフォームの目安は何年?

2.キッチンリフォームを行うタイミング
使い勝手に不便を感じた
「ガスコンロは使えるけど、火がつきにくい」など、何となく使い勝手が悪くなったと感じたら、キッチンのリフォームを考える時期にきています。
キッチン全体をリフォームするか、それとも使い勝手が悪くなった機器だけを、取り換えたり修理するのかによって対応が分かれます。
しかし、修理しようと思っても、機器の種類によっては、取り換え用の部品がない場合もあります。
キッチン用品に限ったことではありませんが、寿命がきた機器は修理しながら使うより、買い替えたほうが安くなることも多いものです。
キッチンは、毎日朝昼晩使うものなので、使い勝手が悪いと毎日の生活の中で不便を感じなければなりません。
また、使う頻度が多いからこそ、小さな変化にも気付きやすくなります。
使い勝手が悪いと感じながら使いつづけると、人によってはストレスになることもあるので、早めにリフォームなどを検討しましょう。
また、キッチンが古くなると、きれいに手入れして使っていても、何となく汚れているような気がするものです。
きれいにしているのに、汚く見えるのは気分のいいものではありません。
古いままのキッチンは収納もいっぱいになって、新たに買った食器の収納場所がなくて、困るといったことも起こります。
特にきれい好きな人や料理好きな人は、古いキッチンを早めにリフォームして、快適に使えるようにすることをおすすめします。
キッチン設備の故障
キッチンには、さまざまな設備が使われていますが、それらはみんな耐用年数が違います。
レンジフードは10年目くらいから異音がすることが多くなり、ガスコンロは7〜10年くらいでまずグリル部分が使えなくなります。
異音がしてもグリル部分に問題があっても、まだ使えるのであればすぐに取り換える必要はありません。しかし、それはもうすぐ寿命がくることのサインであることは間違いないので、早めにリフォーム会社に相談しておくなどの対処が必要です。早めに検討しておくことで、急に設備が使えなくなっても慌てる心配がありません。
最新のキッチン設備に魅力を感じた
キッチンに使われる設備機器は、常に新しいものが開発されています。
今使っている設備は問題なく使えるけど、新しい設備に惹かれるようになったら、買い替えのタイミングと考えて良いでしょう。
たとえば、これまでガスコンロを使っていたけど、友人の家でIHコンロを見て、ガスコンロより便利だと思ったなら、リフォームを検討する時期がきたということです。
ライフスタイルや家族構成の変化
子供が生まれたり子供が結婚して同居するなど、家族が増えたときがキッチンをリフォームする絶好のタイミングです。
特に子供夫婦と同居するなら、キッチンに入る人も増えるし、作る料理の品数や量も増えるので、これまでのキッチンではいろいろ不便になります。
家族が増えると料理を作るのも大変ですが、洗い物も増えるので、これまで食洗器を使っていなかった家でも、食洗器が必要になります。
同様に、使う食器も増えるので、収納する場所も増やさなければなりません。このように、家族が増えるとキッチンが手狭になるので、リフォームの必要性が高まります。
また、生まれた子供が少し大きくなると、キッチンに入って誤って火をつけてしまうなど、思わぬ事故も起こり得るので、安全機能のついた最新のガスコンロや、IH機器の導入も検討したほうがよいでしょう。
このように、家族が増えたら少し先のことまで考えて、リフォームを検討する必要があります。
子供夫婦と同居する場合も、近い将来子供が生まれる可能性が高いので、同様に数年後を見据えたリフォームが必要になります。
収納が足りない
食器は買い足すことが多いので、知らない間に増えて収納場所に困ることがあります。
収納が足りないと感じたら、リフォームで対応しましょう。
余裕があった収納がいっぱいになる頃には、キッチン全体の設備も古くなってきているので、リフォームを考えるよいタイミングです。
経年劣化による汚れ
キッチンの設備が古くなると、きれいにしているつもりでも、汚れが目立つようになります。
新築のキッチンでは、それほど汚れは目立ちませんが、年数を重ねるごとに汚れた感じがしてくるものです。
いくら手入れしても、きれいにならないと感じるようになったら、リフォームを検討すべき時期です。
定年退職により退職金が入った
キッチンのリフォームには、まとまった費用がかかります。
そのため、キッチンをリフォームしたくても、お金を用意できないために、古いキッチンを我慢して使っている場合もあるでしょう。
定年退職をむかえると退職金が入る方が多いと思うので、そのお金をリフォーム代に充ててリフォームを検討することも可能となります。
実家を相続
親が亡くなり、実家を相続して住むことになると、家のあちこちに手を入れることになります。
実家は、親にとっては住みやすい家だったかもしれませんが、親より若い世代の人にとっては、あちこち不便な箇所があるものです。
もちろん、キッチンもその中の1つで、若い世代が使い慣れた、最新の設備に変える必要があれば、リフォームを検討しましょう。
3.キッチンの設備や部品の耐用年数

ガスコンロ
耐用年数は10~15年程度です。
火がつかないとか、火がつきにくい、火力の調節ができない、ガス臭いなどの不具合が目立つようになったら、交換時期と考えましょう。
IHクッキングヒーター
耐用年数は10~15年です。
電源が入りにくい、温度調節ができないといった不具合や、天板にひび割れができたら交換時期です。
給湯器
ガス給湯器の耐用年数は10年、電気温水器は15年が交換の目安です。
お湯が出なかったり温度が一定しない、使用中に煙が出るなどの症状があれば、交換を検討すべきです。
レンジフード
耐用年数は10年くらいです。
換気扇が回らなかったり、異音がしたら交換時期がきています。
レンジフード全体の油汚れがひどくて、掃除しきれなくなった場合も、交換が必要なタイミングです。
水栓
耐用年数は10年くらいです。
水漏れしたり、レバーが重くなったら交換時期です。
パッキンが破損して水漏れする場合は、パッキンの交換だけで済むので簡単です。
食洗機
耐用年数は10年程度です。
食洗機は食事のあと必ず使うので、こまめに掃除をしないと汚れが溜まりやすく、衛生上もよくありません。
また、食洗機には回転部分があるため、故障しやすい機器でもあります。
水漏れが起きたり電源が入りにくい、洗浄力が落ちた、モーターから異音がする、変な振動があるなどの症状が出るようになったら、買い替えを検討しましょう。
シンク・天板
一般的なステンレス製シンクは、寿命は約10年で天板も同じくらいです。金属製で錆も出ないので、汚れたら金たわしで擦れば汚れが落ちますが、長年使っていると見た目がくすんできたり、何となく汚れた感じに見えるようになります。
シンクは基本的に、ガスコンロや電化製品のように壊れるものではありませんが、きれいにしても汚れているように見えたら、取り換えのサインと考えましょう。
排水管
耐用年数は20~30年程度です。古くなると水漏れしたり、排水管が詰まったりして水はけが悪くなります。
また、排水管が詰まると異臭がするようになるので、放置すると家の中全体が臭くなります。
油汚れが多いと、排水管が詰まりやすい傾向があります。
換気扇
耐用年数は約10年です。換気扇は油汚れがつきやすいので、長年使っているとベトベトして掃除がしにくくなります。
しかし、油汚れを放置していると、モーターの劣化を早めてしまうので、こまめな手入れが必要な設備でもあります。
換気扇が回りにくいとか、電源が入らない、変な音がするなどの症状があれば、交換の時期が来ています。
壁や床材
耐用年数は約10年です。
キッチンの壁や床には、油が飛び散りやすいので、しつこい汚れがつきやすい部分です。
普段から手入れしていれば別ですが、そうでなければ油汚れが蓄積するので、触るとべたつくし見た目も汚くなります。
壁や床が汚くなると、料理を作る気にならなかったり、せっかく作った料理がおいしく感じられなかったりするので、早めに交換したいものです。
4.キッチンリフォームにかかる日数と費用

I型キッチン
施工期間は約5~7日、費用は約50万円〜約120万円です。
I型キッチンは、シンクとコンロが一列に並んだシンプルなキッチンなので、施工しやすいため日数も費用もそれほどかかりません。
L型キッチン
施工期間は約5〜7日、費用は約65万円〜約130万円ほどかかります。
シンクとコンロがL型になっているので、移動距離が少なく料理しやすいキッチンです。
収納力もあり作業スペースも広いので、I型に比べて少し割高になります。
対面キッチン
施工期間は約7〜10日、費用は約70万円〜約160万円程度です。
家族と会話しながら料理が作れるのが、対面キッチンのメリットです。
システムキッチン単体で対面にする場合と、対面カウンターを新たに作る場合があり、対面カウンターを作るとさらに施工期間が長くなり、費用も高くなります。
アイランドキッチン
施工期間は約7〜10日、費用は約100万円〜約200万円ほどかかります。
キッチンが壁についていない独立型で、見た目もオシャレなキッチンです。
広いスペースを必要とするので、その分だけ日数も費用もかかります。
5.キッチンリフォームの注意点
消費期限が持たない食材を使いきる
キッチンリフォームは、短い場合でも3日はかかります。
長い場合は1週間以上かかることもあるので、それまでに消費期限が持たない食材は、使い切っておきましょう。
キッチンリフォーム中は外食するケースが多いので、残った食材を使う機会が減ってしまいます。
そこで、リフォームの予定日が近づいたら、なるべく日持ちのしない食材は、買わないようにすることが大切です。
養生の範囲を確認
リフォームする前に、養生が必要な範囲を確認しておきましょう。
キッチンだけのリフォームであっても、玄関から大きなキッチンを搬入すると、途中で壁などに傷をつけてしまうことがあります。
家具家電の移動
リフォームの前に、工事の邪魔になる家具や家電は、移動させておきましょう。
リフォーム会社によっては、家具や家電の移動もやってくれる場合がありますが、そうでない場合もあるので、事前に確認しておく必要があります。
また、会社と契約したプランによって、家具や家電の移動まで含まれるプランと、含まれないプランがある場合もありますから、追加費用がかかるのかなども事前の確認が大切です。
マンションでは管理規約を確認する
戸建ての場合は、自由にキッチンリフォームができますが、マンションの場合は制約があるので注意が必要です。
まず、マンションでリフォームできるのは専有部分だけで、共有部分は一切手を加えることができません。
また、マンションによっては、キッチンリフォームに制限をかけている場合もあるので、事前に管理規約を見て確認しておきましょう。
家具・家電・ゴミ箱などは事前にサイズを測り設置場所を考えておく
キッチンで使っている家具や家電、ゴミ箱などは、リフォーム後にも必要になりますが、あらかじめこれらのサイズを測っておかないと、いざリフォームが済んでも、元に戻せない場合があります。
キッチンで使う家具や冷蔵庫などの家電は、将来大型のものに買い替える可能性もあるので、余裕をもってスペースを確保しておきましょう。
ゴミ箱も普通のゴミ箱のほかに、分別用のゴミ箱を置けるスペースも、考慮しておく必要があります。
キッチンの設備は本当に利用するかどうかを考えて取り付ける
キッチンに取り付ける設備には、ビルトインタイプで、最初から取り付けられているものもあります。
しかし、ビルトインタイプは、設置にも修理にも割高な費用がかかるので、設置するかどうかしっかり検討しましょう。
食洗器は設置できるスペースさえあれば、あとから買い足すこともできるので、最初からビルトインで設置する必要はありません。
食洗器は、大家族ならあったほうが便利ですが、少人数ならそれほど必要なものではありません。
あまり使わないものをキッチンに設置しても、かえって邪魔になるだけなので、本当に必要かどうか検討することが大切です。
「実現したいこと」を整理し、優先順位をつける
リフォームを成功させるには、何に困っていてどう改善したいのか、ハッキリさせることが大切です。
そのためには、リフォームで手を入れたいことを書き出して優先順位をつけ、何番目まで実施するか検討する必要があります。
リフォームの予算には限りがあるため、すべてを実現することはできないので、優先順位をつけるわけです。
リフォームの途中で追加工事が必要になって、予定外の予算がかかる場合もあるので、このような場合は、優先度の低い順から削っていくことになります。
また、リフォーム前のキッチンで気に入っている部分があれば、リフォーム後も必ず残すようにしておきましょう。
調理台やカウンターの高さ、キッチンの使用感を確かめておく
キッチンの高さは、料理や洗い物をする人の背丈に合わせて、作る必要があります。
また、キッチンの使用感も、使用する人が確かめておきましょう。
背丈に合わないキッチンで、料理や洗い物をすると、キッチン仕事が苦痛になるので、高さを合わせることは非常に重要です。
6.実績豊富な頼れるリフォーム業者に相談しよう

【この記事のまとめ】
今回は、キッチンリフォームの目安は何年なのかや、キッチンの設備や部品の耐用年数などについてご紹介しました。キッチンに使われている設備や機器には、それぞれ耐用年数があるので、故障する前に交換する必要があります。また、キッチン全体のリフォームは、10年を目安に行うといいでしょう。使い勝手に不便を感じたり、設備が故障したり家族の人数が増えた場合なども、キッチンをリフォームするのによいタイミングです。